あと1週間

 28日の引っ越しまであと1週間とせまってきた。

 それまでに、とにかく住める空間と生活用具を確保しなければならない。

 この中古住宅のもっとも困った問題は水回りである。下水・上水ともつまったり、もれている箇所がいくつもあり、それを修理交換することが非常の困難だった。

 修理といっても、古すぎてそのの部品がない。新しい代用品で作り直すのが大変だった。電気温水器はリモコンが壊れており、それを東芝のメーカーに修理に来て貰ったが、そのリモコンはないというので、修理不能だった。外の本体で最低限の設定しかできなかった。この温水器は10数年たっており、いつ壊れてもおかしくないが、新しくエコ給湯器に代えると50万円くらいかかるようだ。予算なしで却下した。

 浴槽は割れていたので、そのメーカーは修理屋でもわからなかったため、この家を造ったパナフォームに連絡して、同じ浴槽を取り寄せることに成功した。しかし、問題はその排水のパイプ交換だった。洗濯機のジャバラのような長いホースで、外の下水溝に流していたが、そのホースが外の下水溝にとめられていて、抜けない。

 そこで、外の下水溝をみたら、その蓋がコンクリートで固められており、それを破壊しなければ開けられない。パナフォームの者にきいたら、昔はいちいち破壊して、下水溝をあけていたこともあったという。

 そこで、選択は2つ、下水溝を破壊するか、昔のジャバラホースの下水管をそのまま使うかである。私は時間がないので、後者にした。そのため、新しい下水ホースと古い下水ホースのジョイントを創らないとできない。そのジョイントの部品がなく、やむなく自分で手作りすることにした。

 そこから水もれがしてもいいように、下のビニールシートを敷いて、その水が下水管に流れるようにしておいた。新しくきた浴槽はどうやら修理されたようで、下水のホースジィントがべっとりパッキンされていた。古い浴槽はそれがしてなかったので、そのジョイント部分から、相当水漏れしていたと思われる。ひび割れもあったから、浴槽の下の土は粘土のように湿っていた。

 排水がしっかりできないで、浴室はカビだらけになっていたので、ペンキとプラスチックタイルで張り替えすることにした。

 またの問題は、キッチンのお湯との混合水栓が壊れていたので、温度調節と水量調節ができなかった。それを交換するのが一苦労した。それがはずれないのだ。下の大きなネジがどうしても回らない場所にあったからだ。レンチが入らない。そのため、無理して、はずそうとして、水栓を回したら、温水と水の鉄パイプをねじきってしまったが、それでもとれない。

 でも、かなりやらかくなったため、下のネジが手で開けられたので、やっとはずすことができた。こんなレンチが入らない構造をどうして作ったのか、修理することも考えて設計してほしいものだ。

 家を造るときもそうだが、どんな製品を作るにしても、それが清掃や修理がしやすいように、また部品が交換しやすいように設計し、その廃棄する際にも、再生品できるような設計が必要だとつくづく思うのだ。

 環境にやさしいというのは、こうした製品を常に安心して使えられるように、清掃、修理、交換、廃棄、再生までの全体の自然な流れを作ることだと思うのである。

 「ただ作って売ればいい」

 という金儲け主義的な発想が家を26年間でぼろぼろにしてしまい、数百年建っても、壊れない五重の塔の精神がこれから必要とされるだろう。

 家は住めば住むほど快適になっていくようにすべきだと思うのである。

 

 

カテゴリー: 徒然草 パーマリンク

あと1週間 への1件のコメント

  1. のの のコメント:

    大変ですね!!
    中古を買うときは余程慎重に買わないといけないのですね
    私も築22年を買うことになっていたのですが、息子に反対されて
    結局は買えなかったのです。
    外観からは想像つきませんよね

    今引っ越しをして、22年のマンションに住んで一カ月になりますが、やはり古い建物は住みづらいですが、景色が良いので、少々の住みづらくても、生活しております

    賃貸はすぐに引っ越せますが、購入されると、そこから快適な住居に作り替えるのには時間がかかりますね

    前に30年の家を見に行ったのですが、リフォームで400万かかると言われましたので
    断念しました

    でも、自由に自分の住みやすいように作り替えれますので、頑張ってくださいね
    私は、それがちょっとできないのが、残念です♪

コメントは停止中です。