CATVがつながった記念に地デジのテレビを買うことにした。近くのケーズデンキに娘達をつれていって決めることにしたのだが、私は最初26インチのテレビが今までよりも一回り大きいので丁度いいかなと思って、そのコーナーばかりみていた。
もっと大きい50インチのテレビがあるコーナーは娘が言われて気が付いた。娘達は40インチか42インチがいいという。というのは、部屋の広さにあった大きさのテレビがいいというのだ。リビングの広さは16畳もあるので、それくらいが丁度いいというのだ。
値段をみたら、13万円から18万円くらいする。私はその中で最後の一点だというので、店に展示してある40インチの一番安い138000円を選んで子ども達を納得させた。ソニーのブラビアとかいうものだった。
すぐ持って帰ろうとしたら、設定がとまどうので、お届けがいいという。昔の24インチのブラウン管(便利屋時代のお客のゴミだったものだ)の廃棄料が3000円くらいだが、今は廃棄する3000円のエコポイントが付いてきた。
さらに、40インチのテレビには23000円のエコポイントがついて、結局26000円の値引きがされた計算になる。エコポイントは申請することによって、どこでも使えるギフト券がもらえるという。そのギフト券でスーパーの食料品も買えそうである。
車で138000円、テレビで26000円のエコポイントである。これは結局税金から政府が援助金になるのだろう。景気対策と省エネ対策のお金だが、けっこう大きな金額である。
こんな高いテレビを買えたのは、娘達が家の手伝いのアルバイト料を辞退して、このテレビ代金に充てたからである。
家に帰って、つくづく生活ランクがかなり上がったことを実感した。東京では家賃も高くて、こんな大きなテレビを置いたら邪魔でしようがないが、田舎では生活スペースになんでも余裕がある。
16畳のリビングにしても、キッチンは6畳くらいあるカウンター式だ。調味料をコンロのまわりに全部並べてもさらに余裕がある。
冷蔵庫だって、2台並べておいても余裕の広さだ。
この家を買うにあたって、2件分を1つにするということにしたのだが、生活用具はすべて二倍あったが、その2倍収納してもまだ余裕がある家だった。
昔、インドに始めて行ったとき、ちょっとしたお金を持っているだけで、王様のような金持ち気分を味わうことができたことを思い出した。日本では小市民でも、インドでは王様になれるのは経済格差があるからだった。
それが都会と田舎の関係でもいえることで、東京で貧困でも、山梨では金持ちの生活ができる。例えば、東京の1dkで10万円の家賃だが、山梨では4LDKで10万円である。
つまり、生活を豊かにするには、都会で仕事をし、田舎で生活するのが最も効果的である。それは海外でもいえて、経済格差が高い先進国で仕事をし、経済格差が低い途上国で生活するといいことになる。それは老人が安い年金でも、途上国や貧困国で老後をおくれば王様気分になれるということでもある。
それにしても、私は偶然にも運がいいのかもしれない。つい3年前には東京の家を35年ローンで7000万円建てようとしたが、その契約の印鑑を押す直前で、キャンセルした。もし、それを実行していたら、今は小さな2DKの家族部屋で、24インチのブラウン管で我慢し、ローンに追われた生活をしていたかもしれないと思うとぞっとした。
お金は貯めるよりも、どう使うかが、大きなポイントのようだ。