道路工事をしていると、排水路にビニールシートなどのゴミが埋められている。そのため、そうしたゴミを掘り出して、排水をよくする工事が中心になった。
ここの中古住宅で一番困難なリフォームだったのが水回りであった。それが家の外の畑でも、その水回りに問題があって、排水がうまくいっていなかった。
ここは段々畑なので、粘土層が多く、水がたまって歩きにくくなるし、湧き水も多く出てくる。大雨が降ったあとに、その水の流れを見ながら工事をしていった。
排水路に水がたくさん流れるところは、ビニールハウスの中の畑全体に水がいくようにし、全体の排水をよくするために、斜面にそって地下の水が通れるように、それを遮断していたゴミをとりのぞき、中くらいの石を敷き詰めた。そうすることで、石が粗い網の目のようになって、水が流れる。
そこで気が付いたのだが、
ゴミがたまったり、ゴミ問題が生じるときは、人の血管がつまってしまうような経済や環境問題が起きてくる。
もし、ゴミがゼロになって、生活の水回りがしっかりするなら、実に過ごしやすい感じになれる。
お金もまた人の血液や生活の水と同じく、しっかりと循環しているかどうかが、暮らしやすさである。
お金があるところに異常にたまったり、枯渇したりしたら、それはお金の循環がつまった状態である。そのときはゴミとおもえる無駄遣いや金儲け競争がされているように思える。
U字溝をしきつめて、湧き水を集め、下水に流している一方、水道を電気ポンプでくみ上げ、その水でビニールハウスの野菜に水をあげている。そうした前住人の水回りには大きな矛盾を感じていた。
水回りは金回りである。
水回りに無駄があると、金回りにも無駄ができる。
話が変わるが、これから地球は氷河期になっていくので気温が下がってくる。それは太陽の黒点の多さで観察されるようだ。
テレビタレントがそれを話した先生に、
「それなら、CO2が多くなって温暖化するなら、氷河期の寒冷化と合わせてちょうどよくなるではないか」
と質問した。誰でもそう納得すると思うが、その先生はエコについてこう答えた。
「温度が上がることが問題ではなく、有限な化石燃料を使って枯渇すること問題なのです」
つまり、
温暖化が問題ではなく、資源特にエネルギーの循環がされるかどうかが問題なのである。また、酸素とCO2の循環も問題になるだろう。
化石燃料は燃やすから循環しないのである。化石燃料を燃やさないで、金銀銅鉄のような金属として、リサイクル循環をしていくようにすれば枯渇しないし、CO2もほとんど削減されるだろう。
燃やしていいものは、草木などのような資源が枯渇しないものに限ればいいのではなかろうか。
金回りはエネ回りである。
ともいえそうだ。