50年の時を経て
ここ一年半の奇跡のような毎日は
新宿高校時代の親友に50年ぶりに出逢ったことから始まった。
ひ弱なクリが柔道部に入ってきて、隣にちょこんと正座し、たった一言僕にこう問いかけた時からだ。
「何のために生きるのかなあ?」
共に65歳になったとき 残りの人生の目標を
現役便利や引退の僕は 「健康であることが最後の仕事」
現役続行の医師・病院経営者のクリは 「健康と自然」目的に活動するための徳島の古民家を買った。
その古民家の名を「知足庵」とし、
徳島大総合科学部 大橋教授が徳島大学生・留学生・地元社会人を中心に、毎月のイベントを企画リードしてる。
大橋教授は来年2019年3月で65歳の定年退職するので、知足庵の活動はあと一年で終わる。
大橋教授の目的は「海外のコミュニケーション・健康・自然」である。
大学退職後の活動のために 滋賀に知足庵の二倍も大きい古民家を買った。
僕もクリも、大橋教授の目的に引き釣られて、残りの人生目的が三つに広がっていった。
「海外交流・健康・自然」である。
そのため、一人暮らしの我が家も畑付き中古民家なので、
同じ目的のために提供すると大橋教授はえらく喜んでくれた。どうやら、そうした畑付き古民家を海外にも作りたく、そのネットワークを模索しているらしい。
大学退職後なので、それはNGO団体として 活動するのがもっともスムーズにいくと思える。
大橋大学引退最後のイベントが今年9月のボルネオにおける
「持続可能な農業」をテーマとしたマレーシア(徳島大とのコラボになりそうな)学会である。
出逢い
だが、
大橋教授の目指すNGO「海外交流・健康・自然」団体には大きな問題点がある。
知足庵を買ったクリは自分が考案した「足の骨間筋療法」そして、クリ医師を助けるMさんも「笑い文字」の普及目的が中心であり、
モンゴルの旅においても、その大橋教授がめざす国際交流目的をほとんど理解できず、自分の目的遂行に忙しく、全体の調和や進行を妨げていた事実も把握できていない。
私はただ親友のクリ医師が開催する「健康と自然の会」の一人の参加者にすぎないし、そのスタッフでもない。
大橋・クリ・Mの三人で始めた知足庵の「健康と自然の会」の成立メンバー(知足庵を旅館にする人もいたが旅館業が無理と解りほとんど顔を出さない)の目的がバラバラで、自然分解寸前である。
私自身の目的はこの一年半で大きく変わり、大橋教授が目指すNGO「海外交流・健康・自然」団体設立と活動になってきているが、残念だが 足の骨間筋療法にも、笑顔文字にも ほとんど興味がわかない。
もし、その狭い目的に、大きな目的を無理やり組み込もうとすれば 狭い穴に、大きなボルトをねじ込めようとするもので、無駄な徒労で疲れ果ててしまうだろう。
それは今後私が、大橋教授が企画運営する知足庵や海外交流イベントに参加して助けることができても、
親友のクリ医師やそのスタッフM女子の活動を助けることができないばかりか、
どんな些細な手助けも二人にとっては邪魔なお節介になってしまうだろう。
どんなイベントもその参加者も、その大きな目的を共有しないと うまく進まないし、成功も、そこからの幸せも生まれない。
そして・・・・