痛みは病気への警告、病気の原因を探し、病気を治すように指示する。
病気の原因はこの痛み信号の道=神経をたぐっていけば見つかる。
「なぜ、これは健康にいいのか?」副交感神経が人生の質を決める/小林弘幸著 より
神経路線図・・
痛み路線図
神経は
①皮膚や身体のさまざまな部位から情報を脳に送る役割
②送られてきた情報を分析、整理、判断し、その情報に応じて適切な決定を下す司令塔の役割
③その決定を末梢に伝える役割を担っている。
②の役割を担っているのが中枢神経系
①と③の役割を担っているのが末梢神経系である
中枢神経
- 上位脳(大脳皮質)・・運動調節や感覚の認知、精神活動や記憶
- 下位脳(脳幹、小脳)・・呼吸や心拍動など生命維持を無意識的、本能的に
- 脊髄・・反射など自動的な情報処理
末梢神経
*体性神経(動物神経)
- 痛みを伝える神経(知覚神経/求心性)
- 手足を動かすなど運動にかかわる神経(運動神経/遠心性)
*自律神経(植物神経)
恒常性:外部環境が変化しても、生体の内部環境(体温、呼吸、循環、消化、排泄、免疫、代謝、内分泌など)を一定に保てるよう無意識に働くので植物神経ともいう。
- 交換神経・・アクセル(活動的に)
- 副交感神経・・ブレーキ(沈静化)
但し、胃腸だけは逆で
何もしないと腹が減り、活動すると食忘れ、食べると動きが鈍り眠くなる
健康に必要なのは
- 理想バランスは 上1:1 ~ 下1:1.5
- 副交感神経力(ブレーキの利き度)と交感神経力(アクセルの加速力)
病気の原因は大きく分けて二つだけ
- 免疫系・・感染症や癌から守るのが免疫
- 血管系・・血栓ができ、血流が悪くなる
血管をすべて繋いだら、10万キロで地球二回り半できる長さになり、60兆個の細胞に栄養を与えている。
免疫の中心である白血球には
- 細菌などの大きな異物を処理する「顆粒球」
- ウイルスなどの小さな異物を処理する「リンパ球」
がある。交感神経が優位になると「顆粒球」が増え、副交感神経が優位になると「リンパ球」が増える。
- 交感神経過剰→顆粒球増えすぎ→常在菌まで殺し→免疫力を下げてしまう
- 副交感神経過剰→リンパ球増えすぎ→免疫力が上がりすぎ→抗原に敏感になり→アレルギー疾患
血流がいいと健康、悪いと病気になる
筋肉はすべて毛細血管で覆われ、毛細血管を通じて栄養が供給される
鍼や指などで収縮した筋肉を刺激すると、筋肉は弛緩する。
「コリ」を感じるとき
身体の同じところの緊張などで筋肉が硬くなり押しつぶされた血管は、細くなり酸素や栄養分を選べないどころが疲れ物質である「老廃物」が流れずに毛細血管に溜まり血液をドロドロにする
<筋肉の収縮>
筋繊維の中の筋小胞体(筋の収縮に必要なカルシウム等を蓄える袋状の膜)からカルシウムイオンが放出され、カルシウムイオンに反応した筋繊維がお互いを引き寄せ合い、筋肉が縮む
<筋肉の弛緩>
筋繊維からカルシウムイオンが「酸素」を介して筋小胞体に戻ると反応が消え、筋繊維が引き寄せ合うのを止め、筋肉が弛む
・・筋肉は「酸素」がなければ緩むことが出来ない
鍼や指でツボを刺激すると凝った筋肉が緩んでくる
筋肉血管を収縮させる交感神経より弛緩させる副交感神経が優位になり、脳から沈静ホルモン(モルヒネより6.5倍効果)と幸せホルモンが分泌される。
血流の悪さから引きおこる病気
交感神経が副交感神経より優位になりすぎた場合
脳梗塞/心筋梗塞・・血栓が血管内にできる
高血圧/高脂血症/糖尿病/壊疽・・血管の内皮細胞を傷つける
もし点滴(糖分5%まで)に糖分10%入れたら耐えられない激痛を感じ、毛管内皮を傷つける
血流が悪いと、栄養が行き届かないだけでなく、血液の質まで低下する(赤血球が変形・癒着・崩壊)
ストレッチで筋肉を引き延ばしたり、マッサージでほぐすより、体を温め、末梢への血流をよくする法が大切で、それが本当の目的である。
便秘
腸管には「輪状筋」と「縦走筋」があり、それが蠕動運動して便が排出される
過剰交感神経→「腸が動かなくなる便秘」
過剰副交感神経→「腸が収縮する便秘」
乳酸菌を主成分にした整腸剤で腸内環境を良くする
→栄養の吸収には腸内細菌が不可欠
栄養吸収が悪いと「負のスパイラル」が起こる
→ものを食べても体は低栄養状態
→吸収されなかった栄養分が残り腐敗→毒素が出→血液が汚れ→肝臓心臓腎臓などの臓器を傷つける→自律神経バランスが崩れ→末梢血管が傷つき→全身の血流が悪くなる
栄養吸収を良くすると「正のスパイラル」が起こる
腸内環境を良→自律神経バランスが良→便秘解消→他の病気改善(糖尿病/高脂血症/甲状腺/パーキンソン病/うつ病/腎臓肝臓疾患)
身体は筋肉も臓器もみな腹腰を中心に一つにつながっている。
医者は投薬と生活習慣の改善指示が主な仕事なら。。。
薬は食べ物で摂取し、通院入院は生活習慣改善で、医者いらず
→ポイントは副交感神経を高める生活習慣。。そのコツは?
「ゆっくり」を意識し、ゆっくり呼吸し、ゆっくり動き、ゆっくり生きる
- 朝30分の余裕・・ゆっくり歯磨き
- 睡眠は十分に
- 寝起きの水/食前のコップ一杯の水
- 食べ過ぎにならない一日三食/腹八分目できるだけゆっくり摂取
- 夕食後の最低30分の散歩
- 1対2の呼吸/1で吸って1と2で吐く/呼吸は止めない/ゆっくりと深い呼吸/やる気が出ない時は「速く短く息を吐く呼吸」(喝を入れる)
- 親指に力を入れない
- 笑顔で副交感あげ、しかめっ面で交換上げる
- 日記を書く(失敗・感動・明日の目標)
- アフターユウ(after you)
- 自律神経バランスは周りに伝染する
- 「ゆっくり早く動く」自律神経バランスで人生の質も決まる
- 4つの準備運動してから働く
上の伸びたとき息を吸い、体を倒しながらゆっくりと息を吐く
背中から脇腹までの伸筋と屈筋。引っ張る時に吸って・・
手首の動きで肩甲骨が動き、可動域が広がる
足首を回すと股関節が動き可動域が広がる