筋肉が免疫細胞の暴走を抑える/平和運動18

Nスペ 人体 脂肪と筋肉が命を守る

ダイエットには 食事と運動がキーポイントであるが、そのメカニズムが科学的に理解できるのが この動画である。

脂肪が もうエネルギーが充分だとして 脳に働きかけ 欲望をコントロールしたり、免疫への働きかけをする。

筋肉は 情報を発信して がんの増殖を抑えたり、記憶力をアップさせる。

今 これらの情報のやりとりに破綻が起きている。突然死を招く 心筋梗塞や脳梗塞、体中の血管を蝕む糖尿病が この結果引き起こされている。

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筋肉と脂肪は 全身の70%以上ある。

脂肪

脂肪が脳に指令を出している・・その証拠が 体にまったく脂肪のない 脂肪萎縮症が 食欲を抑えきれないことに観られる。

脂肪は生きた脂肪細胞の集まりである。目玉のような核と中に脂肪と糖分をためる油滴から成っている、

脂肪が食欲を抑える 100万分の1ミリのメッセージ物質 レプチンを出している。

また栄養や酸素が欲しい時血管を作るメッセージ物質も 脂肪細胞が出している。

体にウイルスや細菌が入ってくると 免疫細胞に 食べるように 働きかける。

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筋肉

筋肉がありすぎると 排水溝から水が抜けていくように どんどんエネルギーを浪費してしまう。

そのため 筋肉細胞は まわりの細胞に ”もう成長するな” というメッセージ物質 ミオスタチンを出し、

”エネルギーの浪費を抑えよ”との指令をまわりの細胞に働きかける

その他 癌の増殖を抑えたり、 うつ症状を改善する、

また 筋肉の働きで カテプシンBが増加し、記憶力が高まる。

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脂肪と筋肉の異常

肥満は今や6億人おり、人類の歴史において 初めての経験であり、

ダイエットが失敗しやすいのはなぜか?

食べ過ぎた 脂肪や糖分は 蓄えられると 食欲を抑える 血液中のレプチンの量も増えていく。

しかし 血管中に 増えすぎた脂肪や糖分が多いと それらに邪魔され、

血液中のレプチンが 脳の血管外に出ていくことができなくなる。またレプチンを受け取る脳細胞が反応できなくなってしまう。

メタボになると 心筋梗塞 脳梗塞 糖尿病 腎臓病 高血圧など 発症しやすくなる。

脂肪細胞の油滴がパンパンになった時、それ以上の脂肪と糖分がくると それらを敵として 勘違いし

免疫細胞に ”敵が来た”と 知らせ、免疫細胞も分裂して ”敵が来た”というメッセージを出し、

免疫の暴走が起こる。

免疫細胞は 血管中の 脂肪や糖分を食べるが その量が多すぎて 破裂、その際にでる攻撃用の有毒物質が飛び散り、血管の壁を傷つけてしまう。それが体全体に起こり、様々が病気を引き起こしていく。

 

免疫の暴走を抑える臓器は筋肉

運動後に 筋肉から出る メッセージ物質 IL-6が

脂肪から出る勘違いの”敵がいるぞ”というメッセージ物質を半分以下に減らす働きをし、

”もう戦わなくていい” というメッセージ物質を放出し、免疫細胞の暴走を抑える。

 

身体は動くことを前提に作られている。

動かずにいれば 筋肉からの大切な メッセージ物質が出なくなり、病気に陥る。

筋肉を動かせば 命が守れる。

IL-6は日本人が発見し、免疫を活性化する メッセージ物質として知られているが

それがまた免疫細胞の暴走を抑える。IL-6は状況によって働きからが変わるという報告が多数あり、

詳細な研究が続けられている。

脂肪と筋肉は まさに大きな臓器である。

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免疫細胞は 国で言えば 自衛隊である。

今の北朝鮮の自衛隊は まさに暴走する軍隊になっている。周りの諸外国をみな敵としていて さらに強い攻撃用核ミサイルを作り続けている。

こうした 北朝鮮の暴走を抑えるような ”もう戦わなくていいよ” という IL-6のようなメッセージを与えるような 周辺国からの外交が展開されたら、きっと治まるだろう。

 

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悪心を殺して悪人を殺さず/桃太郎^_^平和運動17

 

犬山城の近くに 桃太郎神社がある。

神社は神様を祀るものだが、創作した話の登場人物を奉るのは珍しい。

そこの宮司が 昔の桃は スモモのような小さなもので それを食べると パワーがあふれてきたので 桃が大きな生命力をもたらすということから 桃太郎という 元気が出る人物を 創造したのだろうという。

犬山城の瓦も 鬼瓦ではなく桃瓦である。

鬼は 悪者の代表であり、その悪者を退治するのが 正義であり、退治する者は 勇者 善人 である。

桃太郎は 鬼を殺して勝ったのではない。鬼から悪心を追い出して 善心を呼び出し 反省ささせて 勝っている。

戦争ゲームで 日本の将棋のように 敵の駒をとって その駒を味方の駒に出来るような 敵を殺さないで勝つゲームは世界では珍しく 日本特有な戦争と平和観がある。

罪を憎んで 人を憎まず

こういう諺は古今東西にあり、この諺は次のように 言い換えることもできる。

悪心を殺して 悪人を殺さず

今後 これからの戦争が 人殺しではなく 悪心殺しになっていくことが 本当の正義の戦いであり 相手が反省をして善心を持った時に 初めて勝ったと言えるだろう。

悪心はまた誤信とも言い換えることもできる。

戦争はどちらも 自分が正しいと思い込んで殺しあう。

武力で戦いに負けたとしても 自分の誤信を打ち破ることが出来たならば 自分に勝ったことになるので 敵味方両方とも勝者であり、敗者は悪心と誤信であると言えよう。

物事の本質は 見かけだけでは判らないものである。

桃太郎の替え歌を作ってみた。

1.

桃太郎さん桃太郎さん

お腰につけた 吉備団子 一つ 私にくださいな

2・

あげましょう あげましょう

これから和平交渉についてくるなら あげましょう

3.

行きましょう 行きましょう

あなたについて どこまでも 友となって行きましょう

3.

そりゃ進め そりゃ進め

なんども あきらめず 問いかけて 二度と戦争をさせません

4.

おもしろや おもしろや

みんな違って みんな良い 健康と平和を エンヤラヤ

5.

万々歳 万々歳

友の犬や キジ猿は いさんで お船を エンヤラヤ

 

 

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・・だったらこうしたら?思い込みからの脱却/平和運動16

思い込みをみな生きている

 

最近、友人を・・そして自分を・・・観ていると??

みな何かしらの思い込みをして、いわば自分で自分を洗脳して 生きている

というより、そう生かされている!

良くも悪くも 自分で作った思い込みで 自分の人生を築いているし、築かされている。

運命論も、努力論も、みな自分で決めつけている。

自分を閉じ込め、限界づける魔法の言葉と心からなる”思い込み”の力で。

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人生の99%は思い込み

『人生の99%は思い込み―――支配された人生から脱却するための心理学』鈴木敏昭著、ダイヤモンド社

残酷なことを言うようだが、成功本をいくら読んでも人生は変わらないし、転職しても、結婚しても、あなたというストーリーが根本的に変わることはない。(中略)それはあなたが知らないうちに自分の人生の「脚本」を書き上げ、そのとおりに生きているからだ。望むと望まないとにかかわらず、あなたはその脚本に従って生きてきた。そして、これからもその脚本どおり生きていくだろう。(「はじめに」より)

9つの思い込み脱却法

1. 白黒思考・全か無か思考(完全主義)の克服

2. 過度な一般化の克服

3. ネガティブフィルター・マイナス化思考の克服

4. 結論の飛躍の克服

5. 拡大視と過小評価の克服

6. 感情的決めつけの克服

7. すべき思考の克服

8. レッテル貼りの克服

9. 自己関連づけの克服

 

思い込み 外し屋

 

悩み事相談は 昔は街頭の易者がいた

現在は 心理学や精神医学を学んだ カウンセラーが主流

私が便利屋だったこと、話しなんでも ”聞き屋” を そのメニューに入れたことがあるが

実際きたのは、 家庭の掃除の依頼であり、 掃除している最中に 私のそばでいろいろと話をする御婆さんがほとんどだった。人はいつも一石二鳥を考えるものである。

聞き屋よりも 上手な 自分の特技の書と癒しの言葉を描き、

思い込み=言霊 からの解放をする 言霊いたる という思い込み外し屋がいる。

「その思い込み あんたのため 人のために 役立ってるか ・・いたる」

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思い込みで健康にも病気にもなる

 

「病は気から」という諺があるが、その逆も真なりで、「健康も気から」でもある

プラシーボ効果

プラシーボ効果(プラセボ)とは、薬効成分を含まないプラセボ(偽薬)を薬だと偽って投与された場合、患者の病状が良好に向かってしまうような、治療効果を言う。プラシーボ(Placebo)の語源はラテン語の「喜ばせる」に由来しており、患者を喜ばせることを目的とした、薬理作用のない薬のことを指すようになったと言われている。

私が昨年から研究してきた 腱引き療法は このブラシーボ効果/暗示療法 を使い、

柳生心眼流は ドロンと消える忍術のような 視覚外しを応用した 近くにもっと痛みを与えて、痛み神経外しをするのも トリック的なブラシーボ効果 で痛みを解消するとも思える。

 

ノーシーボ効果

偽薬によって、望まない副作用(有害作用)が現われることを、反偽薬効果(はんぎやくこうか)、ノーシーボ効果(nocebo effect)、ノセボ効果という。

副作用があると信じ込む事によって、その副作用がより強く出現するのではないかと言われている。

また一方、薬剤投与を継続していても被験者が「投与されていない」または「この薬は効かない」と思い込むことによって薬剤の効果がなくなるケースがあり、これをノセボ効果と呼ぶこともある。

 

実際に、癌でないのに癌であると思い込むことで死んでしまったり、末期癌であっても 治ると思い込むと治る例もある

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自信を持つ 自信を持たせるには

 

大学生の授業で ”自信を持って生きること”の重要性を話したが、

もっと実際の応用効果のある ”自信づける聞き方・話し方”があった。これが植松さんの人生から生まれた

”質問法” である。アイデアをまず出す方法は ブレインストーミング である

その後に続くのが、その批判と賛成であるが、そこでは 参加者の思い込みがぶつかり それらの思い込みを取り除かないと うまく討論も進まなくなり、結局 思い込みの強さの駆け引きである 多数決で物事が決められ進んでしまう。

批判と賛成を 両方含み さらに 解決策を打ち出すのがだったら こうしたら”という提案である。

それが正反合の弁証法における 正反を止揚(アウフヘーベン)して 合となる提案をすることである。

多数決というのは 正の賛成票 反の反対票 の数の多少であり、多数決には関係のない止揚(アウフヘーベン)した合の提案をするということである。

賛成票=褒めるのはプラシーボ効果 であり、 反対票=叱るのはノンシーボ効果でもある。

TEDxSapporo
”・・だったら こうしたら?”で、世界は救われる
株式会社植松電機社長 植松努 ・・ 2014/7

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平和運動15/平和への架け橋

Making peace is a marathon. / May El-Khalil

ベイルートマラソン ~平和への架け橋~

メイの祖国レバノンは かって血みどろの内戦で壊滅状態にあった。

シリア イスラエル パレスチナに隣接し、レバノンは今なお分断され 不安定な状態である。

長年 政治と宗教によって レバノンは引き裂かれてきた。

でも 年に一度 皆が一つになる日がある。

マラソンの開催日。

メイはマラソンランナーであったが、練習中に バスにひかれてしまった。

その事故で 昏睡状態に陥ったメイは二年間も入院し、36回も手術を受けてやっと歩けるようになった。

意識がもどって、もう二度と走れないと思ったが、

「自分で走れないなら他の人に走ってもらおう」と、夫と共に数か月後 ”マラソン計画”は走り出した。

自分の体が弱り切っていたからこそ、大きな夢が必要だった。

痛みを忘れるような目標が必要だった。自分を憐れみたくなかった。

”マラソン大会を立ち上げ ランナーをレバノンに招待し”

”平和のもとで一緒に走れば 世界との架け橋が作れて 地域に恩返しもできる”

常に戦争の危機にある国に 走ることの意義をどう伝えればいいのか?

かって敵同士として殺し合った人たちを どうやって一緒に走らせるのか?

”マラソン”という言葉も知らない人に 42キロ走ってもらうにはどうしたらいいのか?

2年がかりで 国中を回り 人里離れた村にも足を運んで あらゆる人々と話をした。

市長 NGO職員 学生 政治家 軍人 イスラム教徒 キリスト教徒 

大統領から主婦まで 選手万別。

この経験から ”有言実行すれば信じてもらえる”と学んだ。

多くの人が メイの身の上話に心を動かされ 自分の境遇も話してくれた。

一人の人間として 誠実に語り合いました。隠し立てしない率直な姿勢が メイとメイが会った人々を一つにした。

信頼が築かれると 皆「協力したい」と言った。

「レバノンの本当の姿を世界に知らせたい 平和に暮らしたがっていると伝えたい」と。

2003年10月 49か国から6000人以上が集まり スタートラインについた。

鳴り響く銃声! それは戦争の音ではなく ”変化”に向かって走り出す合図

退会の規模が大きくなったとき 政治的問題も増えていた。

でも困難にぶつかるたびに マラソンが人々を団結させた。

2005年 元首相が暗殺され 政情は悪化 そこで”今こそ団結して走ろう”と

5キロのマラソンを企画、集まったのは政治的主張が書かれていない白いTシャツを着た6万人以上の人々

これがきっかけで この大会は”平和と団結の足掛かり”となった。

2006年から2009年にかけて レバノンは政情不安に陥った。

再び内戦が勃発しかねない状況になってしまった。閣僚たちは辞職し、国はあmたしても分断されてしまった。

それでもメイたちはマラソン大会を開催し続けた。

マラソンを通じて学んだ”政治的問題は乗り越えられる”と。

野党が市街地の一部を封鎖したとき、交渉して 他のルートを確保した。

政府に抗議するデモ隊は 遠藤の応援団となり 給水所まで設けてくれた。

首都ベイルートで行われる この大会は レバノン国民からも 国際社会からも 高い信頼を得ています。

2015年11月 85か国から 3万③000人以上が集まった。しかし 天候にも恵まれず、まるで嵐のような暴風雨

道路は冠水していたけど ランナーたちは この国民的行事に参加したいと願った。

ベイルートマラソンは規模が拡大し、若者 高齢者 障碍者 一流選手 赤ちゃん連れのママまで

あらゆる人々が参加している。

大会のテーマは「環境保護」「乳がんの啓発」「レバノンへの愛」「平和」「走る楽しみ」など

2013年5月 「女性の社会的地位の向上」をテーマに 女性だけが参加するレースが初めて開催され 

当時の大統領夫人を含む4512人が参加。これは最初の一歩にすぎません。

ベイルートマラソン協会は レバノン再建を助ける慈善団体を支援し寄付を呼び掛けてきた。

社会貢献の文化は広がっている。固定観念は覆され 未来のリーダーたちが生み出されている。

これが平和を築く礎になると メイは信じている。

ベイルートマラソンは中東地域で高い評価を受けている。イラク エジプト シリアの政府関係から

「同様のイベントを企画してほしい」という依頼もある。

今や 中東で最大級の大会であり、何より重要なのは

「この大会が 常に危うく不安定な地域における希望と協力の基盤になっていいる」ということ

(マラソン大会でテロがあった)ボストンからベイルートまで 私たちは一つである。

平和は短距離走ではなく マラソンのように時間をかけて作るもの。

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オリンピックも平和のために、政治や宗教を超えて企画運営されてきた。

だが、その開催は戦争の危険がない場所に限定されており、また、競技の勝敗そのものが政治的に利用されてしまうこともある。

だが、障碍者のためのパラオリンピックが同時開催されて人気をはくしているように、

戦争のはげしい 例えば北朝鮮と韓国の37度線国境をまたぐ 平和マラソンをオリンピック協会が企画実行したら、このベイルートマラソンのように、平和と理解の架け橋になれるかもしれない。

戦争を治めるのは武力の一つの選択ではない、武力以外の平和への道は勇気と創造力さえあれば、政治と宗教を超えて、たくさんの選択ができるはずである。

 

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平和運動14/非暴力闘争が武力戦争より 今や効果的

実行力のある非暴力行動の秘訣

 

 

非暴力行動とはデモやストライキを戦力的に行うことで暴力を使わずに腐敗した政府や軍事勢力などを倒すことである。

2000年ユーゴスラビアのミロシェビッチ大統領を退陣に追い込んだり、

2011年、30年続いた強権政府のムバラク大統領を退陣終わらせたりして、世界各地で成功をおさめた。

その秘訣を、ソビエト侵攻の半年前にアフガニスタンで生まれたジャミラ・ラキーブはTEDで語っている。

その戦争体験から、「人は危機にさらされても すぐ降参しない」ということを学んだ。

国が占領され 人剣が侵害され 屈辱を受ける、そうした紛争では反撃するための強力な手段が必要である。

防衛手段が破壊的で恐ろしくても、それが唯一の選択肢なら 人は行使する。そんな「暴力はダメ」と言っても戦争は止められない。

では どうすれば、暴力と同じくらい有効な手段を示すことができるのか?

非暴力運動といえば、ガンディやキング牧師よりも前から知られていた。女性 マイノリティー 労働者 性的少数者 市民の環境保護活動などの権利は自分を犠牲にして戦った人々が勝ち取ったものだが、戦術としての非暴力闘争は広く誤解されている。

「抗議行動に出たが逮捕され 潰されてしまった」とか、だが 抗議行動と非暴力闘争は同じではない。

抗議行動は 変革を求める手段にはなるけど、それだけでは変革を生み出せない。一方、非暴力闘争は敵に打撃を与えられ、敵の存続に必要なものが機能しなくなるようしむけられる。

例えば 兵士の離脱を促し 軍を無力化させたり、ストライキで経済を混乱させ 新たなメディアでプロパガンダに対抗するなど 多くの方法がある。

政治学者ジーン・シャープは198の戦術があると言っている。抗議デモはその一つにすぎない。

グアテマラは 何年も元軍人の腐敗した政治家に支配されていた。国民はなすすべがないと思っていた。

きっかけは12人の市民がSNSで #REUNCIA YA と呼びかけたのです。

「中央広場に集まろう ”辞任しろ”と書いたプラカードを持って」

集まったのは なんと3万人 抗議デモは国中に広がった。デモの主催者は 役所に卵を何百個も届け、メッセージを残した。

「腐敗したやつが政治家になるのを止められない ”タマなに”にタマを貸してやる」

それでも辞任を拒否する大統領をみて、全国規模のストライキ、首都だけでも400の企業や学校が業務を停止し、国中で幹線道路を封鎖した。数日後 大統領は 政府関係者とともに辞任した。

非暴力で闘うには創造性と勇気が必要で、例えば、ウガンダでは活動家がブタを道に放ちました。ブタはシンボルカラーで塗られ、帽子をかぶっている 大統領とそっくり。活動家はマスコミに注目されるけど 戦略がないと 活動は効力を発揮しない。

戦略なにに戦地に行く軍隊はない。でも非暴力闘争の多くが戦略を持たない。非暴力闘争は戦争と同じくらい複雑である。参加者は訓練が必要だし、リーダーは戦略を練らねばならない。

武器を使った戦いは 数千年かけて改良され、膨大な資金と 人類最高の頭脳を使っているが、一方 非暴力闘争は めったに研究されない。非暴力闘争の指導者は世界に数十人しかいないのです。従来のやり方では紛争に対処できないほど、今は危機的状況。

米政府はイスラム国との戦いが こう着状態どと認めた。でも民衆は 暴力を使わずに 立ち向かい、

2014年 イラクのモスルを占拠したイスラム国は過激な思想を学校で教えようとした。始業式の日 学校に来た生徒は ゼロ、親が登校させなかったのです。「洗脳されるくらいなら家で勉強させる」と。

これは一つの町で起きた一つの抵抗にすぎないが、これば 他のさまざまな抵抗運動と連携したら?

親たちのボイコットがイスラム国に必要な資源を断ち切る戦略の一部だったら?

それは 食料を生産する労働者や石油精製に必要な技術者 メヂアインフラ 交通システムなど イスラム国が依存するものを切り離す戦略だとしたら 非暴力でイスラム国を倒すなんて信じがたいだろうか?

今や 紛争に直面した際の選択肢を見直すときが来ている。

人間のニーズに合わせて システムやテクノロジーを改良してきたように 非暴力闘争が どうすれば機能するのか もっと学ぼう。そうすれば 戦争の代わりに 非暴力闘争が利用されるようになり、

より効果的な武器の発明とともに 弓矢が使われなくなったように 暴力は放棄される。

非暴力闘争を 戦争より強力なものにして 暴力を時代遅れなものにする。人類にとっての最も大きな希望はそこにある。

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目には目を歯には歯

暴力には暴力

核には核

軍隊には軍隊

 

そういう時代はもう時代遅れで、今の世界、武力戦争は正当防衛や仇討ちを延々と繰り返すような悪循環に陥ることを数千年の歴史がそれを証明している。

日本の武道も、剣を捨てた柔道や 攻撃をしない合気道のように、スポーツ、柔道整復のような骨接ぎ医療に変化した・

武力戦争から武器を使わない非暴力闘争の流れは 柔よく剛を制すような柔道や 互いに傷つけないルールのオリンピック競技に、またより互いに理解しあえるような 医療などの文化交流になってきている。

北朝鮮はまさに時代遅れの「核ミサイルには核ミサイル」という防衛戦争をしかけており、それを北朝鮮国民が止められない状況下において、関係国がなす非暴力運動の選択肢はたくさん方法がある。

けして残酷な過去の武力戦争という手段をとって、延々と終わらない戦争の悪循環に陥らないような非暴力運動を提案したいものである。

非暴力闘争には今198の選択肢が研究されている。もっと研究して、今の北朝鮮問題にもっとも合うような処方箋がきっと見つかるだろう。

 

目には目ではなく

歯には歯ではなく

 

暴力には非暴力

核には非核

軍隊には非軍隊

 

創造力と勇気を持てば

その選択肢はいくらでも出てくる。

 

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